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日本とアメリカ [留学]

先日ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏のインタビュー記事を見つけました。
20年間勤めた日亜科学工業を退職されて、
University of California Santa Barbara校の教授に転身した中村氏。
転職から1年経った今を振り返ってのインタビューでした。

アメリカに移ってからは、日亜科学工業時代の3倍近く大変になっているそうです。
早い時は朝6時半にはオフィスに来て、夜10時くらいまでずっと働いているとか。
休日も返上するくらい忙しく、ゆっくりする暇も無いそうです。

そもそも中村氏は、技術者がやり遂げた仕事の成果を
正しく評価できない日本のシステムに限界を感じて渡米を決意したようですが、
日本で働いていた頃と現在のアメリカでの仕事を比べて、
「日本がますます自由の無い国に見えるようになりました。」と語っています。

「アメリカでは、とにかく能力主義・自由主義。
学生も教授も、「研究者」としては対等として見られています。
しかし、平社員が社長と話しをしようと思ったら一大事!という事に象徴されているように、
日本は未だに年功序列が幅を利かせ、肩書きで上下関係が決まっている。」

確かにそうですね。肩書きが多い人ほど偉いイメージはあります。
平社員はとにかく働き、全ての決定権は上層部のオジサン達にしかない・・・
という風潮が残っている会社も、まだまだ日本には沢山あるのではないでしょうか。
(最近は社長や上層部の年齢が若くなって、斬新な風潮の会社も見かけますが。)

そして、私の職業病だと思いますが、
中村氏がアメリカの学生について語った内容に凄く興味を持ちました。

「アメリカの学生に宿題を出すと、私が悩むくらい難解な答えを出してくる。
内容によっては、私より学生の方が詳しく知っていることもある。
自分が学生だった頃を思い出すと大違い。もうタジタジですよ。
だから教える側としても負けずに勉強しないといけない。
学生を追い越そうと、こっちも必死になる。これで自分が進歩するわけです。
これほど学生の質が高いのは、なぜ博士課程で学ぶのかという目的意識を
しっかり持っているからでしょうね。
研究助手の為に5人の学生を雇ったのですが、その殆どは学部を卒業して
私に会いに来た時から「窒化ガリウムのバルク基板を作る技術を開発して、
ベンチャー企業を興したい」なんてハッキリ言う。
こちらでは、自分の学力に自信のある学生ほど独立心が強い。
博士課程に入る前は「大学に残って先生になりたい」と言っていた学生も、
卒業する頃には殆ど独立志向に変わるそうです。
だから、優れた学生を採る時には、将来会社を興す意志があるかどうかで判断する程です。
「大企業に就職したい」なんて言う学生はちょっとね。。。」

日本の学生の皆さん、どうですか?
海外の大学や専門学校へ留学すると、こんな意識の高い学生と
肩を並べて勉強する事になるでしょう。
日本のように、「とりあえず入学できれば何とかなる」レベルでは無いのです。
学部学科やどの学位を取るかにより、学生の意識に差はあると思いますが、
少なくとも日本とは違うはずです。

日本も先進国として胸を張れるようにならないといけないですね。

by Miss Challenger
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