英語が話せるようになったら目標達成なの？

高校卒業を控えた女の子が、お父さんと一緒に相談に来ました。

「将来は、通訳ガイドになって日本の素晴らしさを外国人に伝えたいです。
でも英語ができないから、留学して話せるようになりたいです。」

地理と歴史が得意で、特に京都の伝統的な雰囲気が大好きな彼女。
この素晴らしい文化を更に深く、外国人へ伝えたいという熱意がありました。
でも、外国人に伝える為には、どうしても英語が必要だと気づき、
将来の夢を叶えるため、留学を決意したのです。

本人は、長く滞在すれば英語が話せるようになると思っていました。
でも、お父さんは娘が途中でギブアップして帰ってくるかもしれないと懸念し、
家族会議を開いて話し合った結果、娘の熱意に押され、1年間の長期留学が実現しました。

留学当初、一番下のレベルからスタートした彼女。
留学先のニュージーランドで、学校スタッフやホストファミリーに暖かく見守られながら力を付け、
帰国前には上級クラスに所属していました。
出発前は殆ど分からなかった英語も、帰国してからは英語の得意なお父さんが書いた文章を
添削してダメ出しまでするようになったそうです。

現在、夢の通訳ガイドになるため、英語力の維持・向上と学科試験対策に奮闘しているようです。



「英語が好き。でも話せない。だから英語が話せるようになる為に留学したい！」
という動機で相談に来られる方は沢山いらっしゃいます。

ただ、一つ忘れてほしくないのは、今の時代、英語が話せるだけでは足りません。
厳しい話ですが、英語はコミュニケーションを図る為のツール（道具）でしかないのです。
好きな英語を使って、何ができるのかが重要なのです。

「私、海外留学をしていたので、英語が話せます！」と得意気に自己PRをしても
企業側としては、英語の先にある技術力を期待し、求めてくるでしょう。


ニュージーランドで1年間留学した彼女も、口には出していませんでしたが
殆ど話せなかった状態から上級クラスまで昇りつめるには、苦しい思いも沢山したはずです。

苦しい思いの先には、何にも変えられない達成感と
無限大に広がる将来の可能性が、きっと待っているでしょう。

by Miss Challenger
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タグ：ニュージーランド 海外留学 コミュニケーション 英語